2018春の近作紹介、最終回です。
::
上の写真は、東京都国分寺市に完成した「帛弦奏」。シロキゲンノカナデ、と読みます。(写真は工事完成直前の様子)
真っ黒な外装の建物ですが、内装は「白」を基調にして様々な「白い素材」つかっています。
2階には、大きなリビンルーム&防音性能を備えた音楽スタジオ。
音楽スタジオをリビングルームに隣接させて、ガラス開口部で両者の視線をつなぎ、異なる場面をワンフロアに共存させています。(白い壁や天井、素地の木材で構成されるリビングルーム。そこにどんと現れた黒い壁が音楽スタジオです。)
スタジオの防音設計は、音響専門のエンジニアに依頼。
僕自身も音楽が好きだということもあって、施主と音響設計者、そして僕の3者で楽しく設計しました。
このプロジェクトでは、「家づくりは楽しい!」ということを、あらためて実感。住みたいようにつくる。好きなようにつくる。これこそ、家づくりの究極の楽しみ!
とは言え、もちろん「予算」は限られているわけで、やりたい放題というわけにはいきません。
予算内で「どのように設計するか?」が、建築家の腕の見せ所であり、施主にとっては「大切なお金をどこに掛けるか?」という難しい決断の連続なのです。
家の基本性能をキープし、この先の何十年かを気持ちよく暮らし、さらに楽しみ(欲望)としての場所をつくる。
「家づくり」とは「人生そのものを考えること」と、かつて言った施主さんが居ました。
僕はこれまで沢山の住宅を設計してきましたが、まさにその通りだと思います。
人様の大切な人生づくりをお手伝いさせていただく、という建築家の仕事はホントに責任重大。だからこそヤリガイがある(ありすぎる..)のだなあ、と痛感する今日この頃です。
この記事の写真は工事完了直前のショット。
正式な撮影は後日予定です。
作品集へのアップデートはもう少しお待ちください。
::
そして、
エスのホームグラウンドである杉並区にて、2つの「半地下つき住宅」が進行中。
東京都の西エリア(市部)と比べて23区内エリアは、小さな土地、厳しい建築規制、などの条件が加わることが多いです。
この2つの「半地下プロジェクト」も、設計や現場のプロセスでは当然、厳しい条件との戦いが続きました。しかし現在はどちらも大きなヤマ場をなんとか越え、ようやくホッとしたところです。
完成したらまたブログにて報告予定です。お楽しみに。
::
さらに、東京都心部にて、集合住宅の設計が進行中真っ只中。
これも難しい法的条件をクリアさせて、順調に軌道に乗せたところ。おいおい発表します。
::
という感じで、怒涛の多忙状況がひとまず落ち着いたところ。
じっくり次回作に取り組めます。
家づくりを楽しみたい方、どうぞお気軽にご連絡ください^^。
お知らせ
エスでは、家づくりの相談を常時受付けています。
土曜日曜も、事前にご予約いただければ、じっくり対応いたします。申込みは、
公式サイトwww.sp-n.gr.jpの「エスに問合せメールを送る」のページから。
現在、新しい作品集サイト「www.open-g.net/works(準備中)」への移行と最新作アップを着々と進めております。もうしばらくお待ちください。(旧作品集サイト:www.open-g.net/press)