OPEN-G日記、久しぶりの更新です。
日記といいながら、2年前からの近作のご紹介と近況報告を。(ブログは、のんびり〜。日常の様子はインスタやFBをご覧ください^^。)
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さて、前回の作品紹介(2年前のGW)の後、相変わらずじっくりと丁寧にいくつかの建物を完成させてきました。ちょっと振り返ってみましょう。
まず今回は「その1」。
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(1)D SONNE(ディーゾンネ)
三鷹市。国立天文台の広大な森に隣接する住宅です。
クルマ好きの活発な夫と、自然好きな妻が、天文台の森とともに暮らす家です。
森に面した大きなガラス窓が、このプロジェクトの最大の魅力です。
じつは、この開口部を実現するために、ある特殊な設計ノウハウを使っています。
たとえば道路斜線制限には「天空率」という緩和特例があることをご存知の方も多いでしょう。しかし、このプロジェクトでは、なんと「北側斜線を無効化する」というかなり特殊なワザを使っています。北側斜線を無効化して建物の北側部分を高く作る、というやり方は、普通ではあり得ない空間デザインを生み出します。完全に合法的で役所にも思わず褒められる…というエスならではの高度なノウハウによって、森を見上げるこの大きな窓を実現させました。
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(2)CASA DI CIOCCOLATA(ショコラの家)
ご夫婦と可愛い猫ちゃんがいっしょに暮らす、中庭のある家です。
猫ちゃん(ショコラちゃん)の安全と自由な活動、ご夫婦のプライバシーや快適性を重視した設計。
外観はすっきりしたシンプルデザインで、周囲の一般住宅になじむように。
1階のリビングとつながる中庭は、屋根近くまである高い壁で囲まれていて、ぽっかりと美しい空だけが見られる、静かな美しい空間です。
完成してまもなく2年が経過するこの家には、今も新鮮な空気が流れているに違いありません。
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(3)LIEN CALIN(リアンカラン)
杉並区の小さなカフェレストランです。
入口には、100年前の英国製アンティーク扉を。カウンター下の手荷物フックは鍛金作家の中澤恒夫氏によるオリジナル。壁の漆喰塗りは、店主の仲間たちによるDIY施工。造作工事は僕のデザインを熟知したベテラン大工の佐藤棟梁による仕事。思い切って採用した個性的な床材も難なく空間になじませて、普段使いのレストランでありながら、よそ行きな気分をちょっぴり演出しています。
短期間の営業だったので現在は残念ながらクローズですが、街の人々に夢を与えてくれた素敵な空間でした。
エスの地元である街で、僕もよく知っている人たちが多く集う場所として、まるで飲食店と住宅の中間のような、ローカルな新しい機能の空間を設計しました。建築家としては得難い経験となったことに感謝です。
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(後半、その2に続く…)
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お知らせ
エスでは、家づくりの相談を常時受付けています。
このGW中も、事前にご予約いただければ、じっくり対応いたします。
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現在、新しい作品集サイト「www.open-g.net/works(準備中)」への移行と最新作アップを着々と進めております。もうしばらくお待ちください。(旧作品集サイト:www.open-g.net/press)