2016年スタートして早くも1ヶ月。
今年もエスでは沢山のプロジェクトが順調に進行中。
まずは、東京都国立で現場進行中の住宅プロジェクト、「Gling-Gló」をご紹介!
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プロジェクト名「Gling-Gló」。
「グリン・グロー」と読みます。
音楽ファンの方ならご存知!かもと思いますが、そう、あのビョーク(歌手)の初期傑作アルバムのタイトル「Gling Gló」からそのまま拝借しちゃいました。
アルバムのいくつかの楽曲はyoutubeでも視聴できます。
アルバムタイトル曲「Gling-Gló」。
手書きのアニメーションが心温まります。楽曲の雰囲気をうまく表現してますね。
そしてライブ画像で「Luktar-Gvendur」。
聴き覚えのあるメロディーが心地いい。
もうひとつ、「Kata Rokkar」。
後年のビョークの歌唱イメージに近いですが、JAZZなバック演奏がイカしてますね。
後のビョークの持つエキセントリックさ、その片鱗が既に感じられつつ、今も彼女の魅力のひとつでもある「やさしさ」が完成しています。
アルバム全曲聴き覚えのある楽曲(カバー?)。すべて彼女の出身地の言葉(アイスランド語)で表現力豊かに歌っています。そしてバックを固める地元JAZZミュージシャンたちのカッコいい演奏、シビれますね。
何となく懐かしい感じだけど、でもトンガってる。
エレクトリックな音ではなくて、温かな、心地よいアコースティックな演奏。
コンピュータの無い頃の「手仕事」を感じます。
何年も色あせること無く、ずっと新鮮さを保ちつつ、でもいい感じに時の経過を感じさせていくような。
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住宅プロジェクト「Gling-Gló」は、まさにそんな「懐かしいけど、ちょっぴりトンガってる」「いい感じに時の経過を感じさせていく」というコンセプトで、奇をてらうことをせずデザインしました。
とっても小さいけれど、広がりのある気持ちのいい「家」です。
予算はローコストだけど(だからこそ)、最初から全てがそろっているわけではないけれど、家族ともに、時間とともに、成長し、年をとっていく「家」です。
若いご夫婦と小さなおとこの子が、この春からこの「Gling-Gló」で暮しはじめます。
「住む」ということによって、どこかで見たことのある風景とカタチ、音や匂い、いろんな現象がこの場所で立ち現れてくるでしょう。
過去は未来につながるはずだけれど、その未来は、今を生きていることでしかつくりだせない。
そんなあたりまえのことを、シンプルに実現させてみよう…
そんな住宅作品です。
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ちなみにビョークのアルバムは、こちら。
ジャケットデザインもいい感じですね。
事務所では、アナログLP盤で仕事中にも愛聴しています。
昔、大量にあったLPを一気に処分したとき、妻が「これは絶対売っちゃダメ!」と言ってくれて無事残された1枚です。