日曜日。
久々の休業日にしてみました。
起床時間は、いつもと同じく早朝未明。
家族がスヤスヤ寝ている時間を有意義に過ごすべく、布団の中でMacBook Airを開きます。
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ゆっくり映画でも観よう..と、昔みた2作品をチョイス。
まずは「ストーカー(タルコフスキー監督)」。
それから「ニューシネマ・パラダイス(トルナトーレ監督)」。
Youtubeなどからの視聴です。
ネット環境から映画の名作が気軽に観られてしまうことに、あらためて驚愕。
ほんの抜粋くらいしか観られないと思ったら、なんとフルバージョンがアップされていました。
布団の中で「タルコフスキー」。
難解極まるタルコフスキー作品…かつてはマニアックなミニシアターでしか観られなかった鳥肌モノの映像美を、今や布団の中でぬくぬくと鑑賞できるのです。
本当に凄い時代になってきたものですね。
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「ストーカー」のあらすじは、wikipediaに詳しい。
様々な隠喩に満たされた、濃厚な作品。
直截的な表現ではありませんが、あきらかに「原発事故」の現場を舞台設定としていると連想せざるを得ません。
あまりにも寸分違わぬ、2011年の日本の現実との合致。
廃墟。
行くての見えない迷路。
部屋の中に降る、土砂降りの雨。
そして、どうしようもないほど、
地下に満たされる濁水。
理不尽なほど崇高に、過剰なほど美しく描かれる、すべての存在者たちの苦悩。
見ているうちに胸が苦しくなり、
映像をスキップしてしまいました。
テーブルに横顔を押し付けた少女の表情と、不吉な音と振動が交錯するラストシーンだけ確認して終了します。
動画は、
http://video.google.com/
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続いて、「ニューシネマ・パラダイス」。
http://www.youtube.com/watch?v=x09-AQq8GPo
イタリア語の作品です。
日本語字幕はないですが、ぐいぐいと物語に引込まれていきます。
完成度の高い作品は、安心して観ていられますね。
男は、こういう物語設定にヨワい。
夢と情熱、
絆、
父親、
母親、
大人になること、
痛み、
少年時代、
ノスタルジー。
後半、ホロリとしかけた頃、ウチの次男のLENNYが起きてきました。
毎週、楽しみにしている「仮面ライダー」の放送時間です。
チョット待ってね。
一端再生をストップして、MacBook Airをパタンと閉じます。
2人でダイニングテーブルに移動。
次男のLENNYは、ご自慢の変身ベルトを装着してヒーロー気分で「仮面ライダー」を鑑賞。
僕は、ふたたびYoutube。「ニューシネマ・パラダイス」で、感動タイム再開。
隣の部屋では、家族の他のメンバーがモゾモゾと動き始めました。
休日の「日曜日」が、ゆっくりと始ります。