消えていく貴重な空間「銭湯」


>>google
年明け早々、エスは忙しくさせていただいています。
お陰様です。
で.今日は少しホッとしたところ。久しぶりに銭湯にでも行くか!


 
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上のストリートビュー画像は、中央線の西荻窪近くにあった「玉乃湯」のポイント。
入口の玄関戸に「営業終了」のお知らせがちょうど掛かっている姿が、今日現在のストリートビューに残されています。実際にはすでに取り壊されて、別の建物に建替わっているはず。
googleのサーバには残っていても、現実の世界ではもう存在しない風景です。
そして、googleサーバからさえも消えてしまうのは、時間の問題でしょうね。
(「ストリートビュー・アーカイブ」というサービスが望まれるところですね..)
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僕は、銭湯が好きです。
気分転換に時々、銭湯に出かけます。
そして、
仕事のちょっとした区切りのあとに、息子を連れて「ひとっ風呂」+その帰り道に「ちょっと一杯」というのが大好きです。
この西荻の玉乃湯は、我が家から少し遠いものの、
「ひとっ風呂」→「駅前のヤキトリ(戎)」という定番コースを受け持つ重要な施設でした。
長男ZIGGY(中学1年)がチビのとき、2人でお風呂に入って、そのあとホカホカのまま並んでビールとカルピスを飲んだことを思い出します。
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長男ZIGGYは「一緒にお風呂」を既に卒業。
後継者として、次男のLENNYが銭湯部員に就任しています。
「今日は、仕事がひと区切りだし、ちょっと暖かいから銭湯でも行こうか」
「うん、いく〜!」
..とは言っても、着々と消滅しつつある銭湯施設。
選択肢が非常に少なくなってきています。
もう、我が家から徒歩圏内には銭湯が一件も無い。
サテ、どこに行こうか?
行ったことないとこにチャレンジしよっか?
ということで、本日は三鷹台団地ヨコの「神明湯」へ。
自宅から10分ほど自転車で走ります。
はじめての銭湯はワクワクしますね。

おお、びっくり。
ゲキ混みじゃないですか。
午後4時オープン直後、近所の高齢者を中心にちょっとだけ混む..というのが「東京の銭湯の現状」と僕は認識していました。
でもここ「神明湯」は、子どもから大人、高齢者までで非常に混雑しています。
何かのイベント..という印象はなく、ごく普通に毎日くり返されている風景のようです。
みんなキチンと体を洗ってから、譲り合いながらお湯に浸かっています。
あちこちで世間話の声。
通常、よその銭湯では見られない中〜高校生の若者も多数。
ウチの子(LENNY)も、知らないオジさんから気軽に声を掛けられます。
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「昭和」 ..懐かしいコトバが、すぐに頭に浮かびました。
たくさんの人がぎゅうぎゅうになっているけど、
とても気持ちよく、知り合いに会えば世間話。
皆、マナーよくて、さっぱりした顔で入浴を楽しんでいます。
おそらく、三鷹台団地の住人の方達に多く利用されているのでしょう。
ずいぶん昔に建設された団地ですから、内風呂が充実していないのかも知れません。
今、三鷹台団地は、建替えの真っ最中です。
新しい住居には、もう少し広くてキレイなお風呂がつくことでしょう。
そしたらきっと、この銭湯もお客さんがめっきり減って、他所と同じように「廃業」の道に向かうのかもしれません。
この時代に銭湯を経営していくのは大変なことでしょうが、またここも無くなっちゃったら少し残念だな..
そんなふうに思いながら、次男(LENNY)に入浴のマナーを指導しつつ、思いっきり脚をのばして泡が踊る大きなお風呂につかる僕なのでした。