いろんなものが溶け合って、いつしか「ほんとうの森」になっていく

古いものを愛するのもいいけれど、エスでは新築のプロジェクトも進行中。
左の写真は「(仮)小鳥が自由に飛び回る大きなリビングルーム」。
郊外に建つ予定の戸建住宅だ。


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毎回、僕は、
「街並へのデザイン」、
「ランドスケープとしての建築」
..ということを意識して設計の仕事をしている。
どういう「建ち方(たちかた)」がいいのか、その立地条件や既存の街並を十分に考慮しながらデザインする。
一言でいえば簡単だが、実体として創るのはなかなか難しい。
その「家」の中でのライフスタイルも「建ち方」の一部として見えてくるしね。
今回は、この家をつくることによって
「この場所に森が生まれていく風景」が見えてくるといいな、と考えている。
コテージの集合体のような建物が、森のような茂みの中に佇んでいる。
はじめは「森のような茂み」。
それが少しずつ年月を重ね、建物が年季を帯びていくのと同時進行で樹々が育っていく。
そして
建物も、
樹々も、
庭の陰に住む小動物も、
この家での人間家族の生活も、
ご近所さんも含めて、
いろんなものが溶け合って、
いつしか「ほんとうの森」になっていく。
..なんてふうに僕は夢想している。
これが、このプロジェクトのテーマ。
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僕はいつも仕事の中で、
クライアントの生活の器をデザインさせていただくことを通して、作品として、ちょっとしたメッセージをこめる。
どんなメッセージか、他人に詳しく説明したことはないけれど。
カッコつけすぎかもしれないけど、モノづくりってのはそういうもんだ。
このプロジェクトでは
今までよりも僕は、何か特別なメッセージを込めようとしているのかもしれない。
世の中が激動中のこのご時世だから、なのだろうか。