2011年06月25日 1. 現場レポート

温度測定「光と風の家/La maison du courant d'air」


「光と風の家/La maison du courant d'air」。
震災影響による資材の遅れに影響されつつも、順調に現場進行中。各地で史上最高気温を記録した本日、風の流れと気温をチェック。

 
2階が、この家のメイン空間。

「本のリビング」と「公園のリビング」という2つのリビング。
そして、その上にある6畳分ほどの「ロフト」。
あわせて37畳ほどのスペースがあります。


本日の外部気候は、「晴れ」「ゆるやかな南風」「気温33度」。

窓をほぼ全開状態にして、2階室内のコンディションを確認してみました。


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まず「本のリビング」。
およそ9畳のスペースです。


南側の公園に向かって大きな窓を開いています。
緑をのぞむ、その窓のワイドいっぱいに大きなカウンターデスクを造作する予定。

風は、その南の窓から中庭へと比較的つよく通り過ぎます。
顔に当たる風が気持ち良い。
逆に、読書が邪魔されないようにカウンターデスクの窓際にちょっとした風よけが欲しいところ。

早速、現場監督に相談して、造作寸法を微調整しました。


気温は、32.5度ほど。測定誤差内で外気温とほぼ同じ。
風の流れを体感している分、涼しく感じられるようです。

天井は決して高くないのですが、屋根断熱がしっかりと機能しているおかげで、まずまずの良環境。
  

・・


つづいて「公園のリビング」。
キッチンとダイニングを含む、およそ22畳のスペースです。

南の公園側の大きなテラス窓から、風が期待通りに入ってきます。

天井は、高いところで約4m。
大きな気積をもつ空間では、入ってきた風がやわらかく拡散してくれます。

気温は、32.0度ほどでした。
少しだけ低めかな?

ここも窓を開けっ放しですから外気温とほぼ同じになるはずですが、空間の奥行きが南北に長い分、午前中の低温環境が残存しているのかもしれません。


・・


そして「ロフト」。

公園のリビングの南テラス窓から入ってきた風は、反対側のリビング北側窓と、ロフトスペースの高窓から屋外に出て行きます。
体感的には、入ってきた風の8割がリビング北側窓から、残り2割がロフトの高窓から抜けていっている模様。

ロフトにいても、緩やかな風を体感できるのです。


この風の流れをつくりだすために、建物の断面形状にひと工夫があります。

すなわち、
公園のリビングの天井をロフトに向けて斜めにして、さらに天井の軸組材を平行にあらわすデザイン。

工夫したデザインが実際にうまくいっているのを確認できて、設計者としては、ひとまず安心です。


ロフトの気温は、約33.5度。

さすがに建物の最上部。
暖まった空気が集まってくるため、気温は高め。


でも、屋根断熱を2重にしているおかげか、思ったより暑くない。
屋根(天井)からの輻射が、最小限に抑えられていると思われます。


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ちなみに測定機器はこちら。

安くてコンパクトですが、比較的信頼できる性能。
現場必需品のひとつです。





 
加藤幸彦
KATOUYUKIHIKO


エス
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