2010年02月27日 3. 設計のプロセス・方法

House Huckleberry Finn(1)

事務所に来られたお施主さん夫婦が帰られた直後、amazonからペーパーバック版「The Adventures of Huckleberry Finn」が届きました。
(加筆修正アリ。2/28〜3/1)

・・

じつは、
「(仮称)環境モジュールプロジェクト」でのお施主さんとの濃密なミーティングの中で、「トム・ソーヤー」が重要なキーワードとして浮上していたところでした。


ハックルベリー・フィン(Huckleberry Finn)は、
マーク・トウェインの「トム・ソーヤーの冒険」での登場人物のひとり。
既存の集団に属さない、ちょっと独特の存在で、そしてトム・ソーヤーの大親友です。


「トム・ソーヤーの冒険」の中では、
ハックルベリー・フィンは、主人公トムを「冒険」へと向かわせる契機を常に提供していて、みんなにとって無くてはならない重要人物として描かれています。

そこに込められた「社会における固有の自由」というテーマは、むしろハックルベリー・フィンという野生児、自由人の存在の中に複雑な形としてあって、それが、主人公トムの振る舞いを通して分かりやすく語られる...そういう物語構造を持っています。


で、
さっきamazonから届いた件の「The Adventures of Huckleberry Finn」(邦題「ハックルベリー・フィンの冒険」)は、「トム・ソーヤーの冒険」の続編として書かれたちょっぴり大人向けの物語です。

そのハックルベリー・フィンが主人公に据えられ、テーマは、より本格的に語られます。


せっかくだから..と、
原著でも読んでみようと先日ポチッと購入したのです。

この本はPenguin Popular Classicsというシリーズ。
著作権の切れた古典文学を非常に安価にラインナップしているみたいですね。


こんなのが送料無料で届いてしまうなんて、そりゃリアル店舗がキビしいワケですよ... 。


何はともあれ、
慣れない英語の文章に立ち向かってみましょう。
読破できるのか!?チャレンジです!

読んでるうちに、
「設計作業」に、如何なる影響がおよぶのやら...


・・

さて、

この新しいプチ住宅プロジェクトは、
「(仮称)環境モジュールプロジェクト」改め

House Huckleberry Finn」と命名!!。
僕の独断にて本日決定させていただきます。


「トム・ソーヤー」じゃなくて、あえて「ハックルベリー・フィン」。

ハックルベリー・フィンが住む家、じゃなくて、
ハックルベリー・フィンとしての家。


この新しい家「House Huckleberry Finn」が、
あのハックルベリー・フィンのように、
ここに住む人たちに、「冒険」への契機を与えてくれるように。

トム・ソーヤーが、何故「トム・ソーヤー」でいられたか。
それは、ハックルベリー・フィンという親友が居たからに他なりません。


プロジェクトへの「ネーミング」は、
建物へ託す「僕の思い」を構造化するための道標でもあります。
ちょっぴり大袈裟なほうが丁度いい。

何卒、今後ともよろしくです!



・・


3/1さらに追記:


冒頭に、こうあります。

NOTICE

PERSONS attempting to find a motive in this narrative will be prosecuted;
persons attempting to find a moral in it will be banished;
persons attempting to find a plot in it will be shot.


ざっくり訳すと、

注意事項:

1.この物語から、「主題」を見つけようとした場合、訴えられます。
2.この物語から、「モラル」を見つけようとした場合、追放されます。
3.この物語から、「あらすじ」を見つけようとした場合、射殺されます。


いろんな意味合いが読み取れます。

現代に生きる僕にとっては

安易な「テーマ探し」の愚は、既に作者マーク・トウェインによって見透かされているかのような一文です。

「テーマ」なるものの設定作業は、そんなに単純で易しいものではない。

そうですよね。

「家」の設計という作業も然り。
僕は、この大きな物語をコツコツとただ読んでいくのみですね.. 。




 
加藤幸彦
KATOUYUKIHIKO


エス
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