2007年07月30日 6. きろく と きおく

Mitaka Plusで、三鷹から宇宙に飛び出してみる

(PHOTO 三鷹から宇宙に飛び出してみた)

かつて天文少年だった僕は、中学1年当時、名古屋から三鷹へ引っ越すことになった友達にこう言われた。
「将来、君は天文学者になって三鷹の天文台に来るだろう。そのとき、再会しよう。」

・・
それから、27年たった今。

僕は、天文学者にならなかったが、建築家を自らの職業と定めた。
大学進学を機に、名古屋を出て横浜へ。
そこから引越を繰り返し、東京都内を少しずつ北西に向い、今のエリアに居を構え、事務所を開いた。
そして10年近く、三鷹の井の頭で過ごし、もうすぐ隣町の久我山に移る。

くだんの彼とは再会どころか音信も不通である。

もしかしたら、彼こそ天文学者になって三鷹に居座ってるのかもしれない。
まさか、今、僕がそのすぐ近くにいると知ったら、とても驚くにちがいない。

・・
なんてことを思いながら、地球から宇宙の果てまでを描き出すリアルタイム3Dスペースエンジン、「Mitaka Plus」で、三鷹から宇宙に飛び出してみる。

少年時代の友と思いを馳せた宇宙が、手軽にシミュレーションできるようになったのだ。


友よ、さっそく出発しようじゃないか。

先ずは、太陽系からどんどん離れ、銀河系を飛び出す。
僕たちの住む場所は、大きな渦巻きのような銀河の端っこにあるんだな。

すごいな。


ちょっと旋回してみよう。

銀河系は、薄い円盤のようだ。

ここで、三鷹から約10万光年。

速度を上げて、もっともっと遠ざかってみよう。

今、三鷹から100億光年。
見えているのは、僕たち人類が「観測」できた部分だけである。
僕たちが知り得る宇宙は、じつはまだほんの僅かである。
ほとんどは、情報として未だ存在していない。

もっともっと遠ざかってみよう。

僕たちの知る「宇宙」は、137億歳だ。
137億光年より先は、何も無い。
あるいは、
何もわからない。

宇宙の果てだ。




 
加藤幸彦
KATOUYUKIHIKO


エス
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